リラックスの深化、マインドの進化

ヨガや太極拳にも通ずる、身体操作や精神鍛錬

システマを上達させていくとリラックスが深まり精神力が向上します。

システマ名古屋 リラックス

穏やかでどこか達観した視点を養っていくこともできます。

なぜならシステマ上達への道自体が、リラックス力の向上にあるからです。

少し考えを深めていきましょう。

システマの生い立ちを調べてみると、一説では古代インドを起源とした技法、その発展系である日本古武術から発展したのがシステマと言う説もあります。

そのことからもヨーガに見られる呼吸法やリラックス法、違う進化を遂げた中国の太極拳などを始めとした、中国武術に見られるリラックスから来る技法や呼吸法など

現在でも広く健康面や精神力の向上に愛されている呼吸法や技術に通ずる「リラックス」のための体系だった訓練法が多く伝えられています。

なので、世界中で愛されているヨガや太極拳に通ずる、身体操作や精神鍛錬に共通する要素が多くあると言うことです。

また、別の視点から考えてみます。

僕自身の経験談になりますが、日常の社会生活における意思疎通に重要な感受性、ビジネス面においてのセールスやヒアリング力などを向上させるコミニケーションを教える仕事を長年しております。

そこで、教えることですが高度なコミニケーションの技術になればなるほど話者のリラックスの深さや呼吸の熟練度がとても重要になってくるという観点があります。

例えば、西洋式の言語催眠、東洋的な非言語催眠然り、奥義は話者のリラックスの深さやセルフイメージの大きさなど非言語の要因が高度な術の成功につながっていると言うのは近代の認知工学を学んでいくと必ず得られる知識です。

つまりシステマを学ぶことによってより深くリラックスができるように成長していくことができ、リラックスを深めることによってコミニケーションをはじめとした日常の様々な分野の成長、成功を可能にしていけます。

また、深くリラックスできると言う事はつまり自分を俯瞰視していくことにもつながります。

俯瞰視をイメージしやすい別の言葉で言うと、自分の外から、自分をより客観的に見る力のことといえます。

これは自分のマインドセット(考え方や信念を言語化したモノ)を外から見直し、自分が向かいたい道や得たい成果、起こしたい成長など理想の自分が持っているべき考え方を自分が後天的に持つことにつながっていきます。

つまりシステマを通じてリラックス力を高めることによって、自分自身がなりたい自分になるために自分のマインドもより深い次元でリラックスをしたりコントロールすることが可能になっていきます。

例えば、あるナイフに対してのトレーニングの一場面を思い浮かべてみます。

対戦相手がナイフで襲いかかってくる状況。こちらはリラックスした心身でシステマの技を使って対処します。

その時まだ訓練し始めて間もない時に心が陥る状態としては、「怖い」「下がりたい」と思うことが多いでしょう。

しかし、ここでシステマの訓練で培ったマインドセットを発揮し、自分を俯瞰視してそのマインドセットを行動に落とし込むとどうなるか?

この状況で発揮されるシステマ的なマインドセットを2つチョイスしてみると

「やばい時こそ一歩前に出る」

「居心地の悪いエリアが実は安全」

この2つのマインドセットを思い浮かべた状況をイメージし、動きを自然な心に任せてみます。

すると下がりたい心情、後ろに傾いた重心が自然とまっすぐになり、体制も前へ。

相手のナイフの横をすり抜けて相手にとっては嫌な場所自分にとってはとても安全な場所に立っている。(突き出したナイフを交わし相手の側面に立っているような状態)

このような結果になります。

以上のようにシステマの学習はリラックスした心身でマインドセットや考え方を軸に応用力を発揮し、その場で動きを発明していく力を養っていくというアプローチをしていきます。

実際、相手の身長や体の癖。人数や場所など様々な条件、要因によりその場での質の良い動きの正解は変わっていきます。

具体的なシチュエーションを想定した訓練も役には立ちますが、そのシチュエーションと同じように相手が攻撃してきたり同じ人数で同じ位置関係で同じ身長差で攻撃してきたりするとは限りません。

この考え方がシステマが実践的であると言われる大きな要因の1つとなっています。

ここで重要なのは相手の攻撃にコントロールされないで自分の主体性を保ち、周りも状況を正確に受け取る広い視野、落ち着いた心、そして素直で姿勢の良い心身を養っているかどうか。

そして様々な条件下で何度も訓練することによって、考えるよりも先に体が自然に動き相手を制圧していくようなシステムのスキルを体得していくことができます。

つまりシステマを学びリラックス力を向上させることによって視野が広がり、多くのマインドセットを習得することによって、考えるより早く状況に一番適した対処法を編み出せる自分になっていくことができます。

このように、リラックスした心身を養い技を高めると実践的な戦闘スキル、心身のマネジメントスキルが身につくんですね。

そしてシステマで得たマインドセットは仕事やビジネス日常での人間関係などに生かせるマインドセットも数多くあります。

それは何故かというとシステマがサバイブする技術であるからです。

こちらのテーマでの詳細な事例は「システマとビジネス」のページで解説していますのでそちらも併せてご覧ください。

では!


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